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リンゴジュース

冬になると時たま思い出すことがあります。
中3の冬。
冬というよりも3月の頭頃だったのでほとんど春だったのですが、
その日は異様に寒かったのを覚えています。
その日、僕は、僕たちは、大切な友達を絶望のどん底へと陥れてしまいました。
しかも不幸な偶然によるものではなく、その結果が目に見えているのをわかっていながら、
故意に起こされた事件だったのです。
それからとうに10年以上経っているというのに
その日の出来事は今でも鮮明に思い出されます。
特に、寒い寒い夜の日には・・・・




2004年3月―――

四国の春先にもかかわらず、その日は真冬よりも寒かった。
当時、僕は凍える体を震わせながらも友達Aの家に向かっていた。
家と呼ぶにはあまりにも貧相なプレハブだったが、
友達Aは特殊な家庭事情からそのプレハブを部屋にして一人で住んでいた。
中学生にとっては少し羨ましい自分だけのプレハブ部屋。
僕はそこへ夜な夜な通うのを日課にして遊んでいた。
特に何をするでもない、中学生にしては退廃的な過ごし方だったが
それが心地よかった。

そしてその日は僕と別にもう一人の友達Bも後からやってくると連絡がきた。
BもたまにAのプレハブにやってきて一緒に遊んでいた友達の一人だ。
Bは顔はいいのだが、俗に言う天然であり、
また、妹の頭にちんこを乗せて「ちょんまげ」と言う技を編み出すなど
頭に著しい欠陥を抱いていた。
その脳の欠陥を仲間内でいじられるということが日常でもあった。


Bが到着するまで僕たちはストーブに当たりながら無為に過ごしていた。
ペットボトルのリンゴジュースもすっかりぬるくなっていた。
僕の脳みそもすっかりぬるくなっていたためか、ふとこんなことを口走った。

りんご

僕「リンゴジュースって小便みてえだなあ」

 「Bってアホだからなあ。リンゴジュースって言ったら飲みそうだよなあ」

 「あいつ、飲まねえかなあ。飲んでるとこ見てえなあ


僕はただ暇だったからただ口走っただけだったが
Aが過敏なまでに反応を示した。


A「おい!いいなそれ!飲むだろ絶対!やるぞ!!!」

僕「え?マジ?やる?」

A「やる!!!」

僕「やるーーーー!!!!」



暇な時間に嫌気が差してた僕たちは少しの刺激が加わっただけで元気になった。
やると決まれば早速やるぞ!うおお!

僕はリンゴジュースを飲み干すとそのまま外へ行き
ペットボトルに小便を足した。
ちんちんの先をペットボトルに付けて小便がOBしないように細心の注意を払う。
我ながらいい色してる。これはどう見てもリンゴジュースだ。
そして小便ペットボトルを手に戻るとAは転げまわりながら笑っていた。

これから僕たちの悪意に晒されるであろうB。
Bはアホだが、アホ故なのか動物的に鋭い勘を発揮する時がたまにある。
そして警戒心が異常に強い日がある。
今まで散々僕たちに騙されて鍛えられた成果なのだと思う。
妙な不自然さを少しでも出すとその経験からバレてしまうかもしれない。

まずは本当にリンゴジュースに見えるのか
僕は自分の小便だから、我が子かわいさで過大評価しているかもしれない。
そこでAにも色を評価してもらった。

A「これはどう見てもリンゴジュース」

さすがわしの小便や!!!
ラベルにリンゴジュースと表記されているのも相まって
リンゴジュースにしか見えないそうだ。

そして次に不自然な温かさだ。
これは簡単だった。
ストーブの近くに置いておけば温かくて自然だからだ。


そして最後は、どうやってBに飲ませるかだ。
僕たちがいきなりリンゴジュースを勧めると間違いなく警戒する。
Bは学んでいる。これは間違いなかった。


だから僕たちがあえて飲むことを勧めることはしないことにした。


かといって放っておいてもBは僕たちのリンゴジュースを勝手に飲もうとはしない。
勝手に飲んだら殴られるからだ。
Bは学んでいる。これは間違いなかった。

だから僕たちはBの食い意地を利用することにした。

Bは食い意地が張っている。
特に人の食い物は異常にうまく見えるそうで
どんだけまずくても一言「もういらねえ」と言えば「じゃあちょうだい」
必ず一口はもらおうとする奴だった。
そこを突く。

突くのだが、そのためにはどうしても飲むフリが必要だ。
ちんこを付けたのも、モノを出したのも僕だから
倫理的物理的数学的保健体育的に見ても、
その役割は、なんと僕。
ほんとしょうがねーやつだな・・・。


考えてるだけで楽しくなってきた僕たちは
Bとか関係なく互いに飲まそうとしたり
不意にスッ・・・と近づけてみたりして
ゲラゲラ笑いながら過ごした。



そして1時間ほど経った時、
外からチャリをガチャガチャ止める音。
来た!Bだ!



B「ガチガチ!さみぃ~!」



擬音を口に出してるあたりからすでに頭が悪そうだ!

これはいける!



Bに偽リンゴジュース(小便)を飲ませるドッキリスタート!



僕はAと目配せをして開始を確認し合った。
Aの口角が微妙に吊り上がってるのが危ないが作戦開始!


作戦その1、焦らない!
一番危ないのが最初だ。いつも通りを心掛けて別に普通のことをする。
AはBの頭を叩いて「イテッ!」とか言われてるがまあ普通の範囲だからよし。
僕も漫画を読みながら「おー」と言う。かなり普通だあ。
少なくとも30分の間を置くことは事前にAと決めた。まずは30分だ。


そしてちょうど30分ほど特に何をするでもなく過ごし、
それとなくBを確認すると口を半開きにしながら漫画を読んでいた
お手本通りの気の緩んだ顔だあ。
Aもそのことをわかってる風だった。


作戦その2、Bの食い意地に訴えかける!
僕は「ふぅ~~」と少し大きめの溜息をついて存在をアピール。
そしてストーブの横のリンゴジュースを飲むフリだ!
自分が出したとは言え、けっこうきつい。
口がつくかつかないかのギリギリで少し傾けるんだ。
もう少しの我慢だ。キエエエ!!!!


僕「ぬるい。まずい。いらねえ」


するとBが0.1秒ジャストでこっちを見た。


B「え、じゃあちょうだい」


こ、こんなにもすんなり欲しがるとは。
いいのか?おまえはそんなので。


Aはこの時点で汚い笑みを浮かべて身を乗り出していた。


僕はリンゴジュース(風の小便)を差し出すが、
ここまできて最後の良心が出てしまった。


僕「いいのか?ぬるいぞ?まずいぞ?」

A「プクク、マジか?ぜってーまずいってそれ」

Aも僕と同じ気持ちらしかった。



B「・・・・?」




クイッ





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やりおったー!!!!


いつもの警戒心はどうした?
きみはそんなんでこれから先どうするつもりなのかね。


Bが小便を口に含んだ時点で大笑いして転げ回るA。
耐え切れず笑いながら外に飛び出す僕。
異常に気が付き小便を口に含んだままオロオロしだすB。
三者三様、地獄絵図。


A「ギャーハハハ!!とりあえずそれ吐け!」

B「ぺっぺっ!変な味する!ねえ!何いれたの!?タバコ!?

窓から顔を出す僕「それはわしの小便じゃ」

B「ゲェーーーッ!!!!」

キン肉マン以来の盛大な「ゲェー!」がプレハブハウスにこだました。

Bはこの時の後遺症が尾を引き
高校を卒業してからエロビデオ屋に勤めることになったらしい。
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[ 2017/02/15 03:18 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)

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